NEAT(ニート)を増やそう!

こんにちは。SHIMA.コンディショニングルームの島大樹です。

みなさんは、NEATという言葉を聞いたことがありますでしょうか。NEATとは、就学や就労をせず引きこもっている人たち(NEET)のことではなく、Non Exercise Activity Thermogenesisの略で、日本語にすると「運動によらない日常生活動作による消費エネルギー」のことを言います。

消費エネルギーの割合は3つに分けられる

私たちが一日で消費するエネルギーは、大きく分けると安静にしていてもエネルギーを消費している基礎代謝と、日常生活動作や運動による活動代謝食事誘発性熱産生と呼ばれる食事によるエネルギー消費の3つになります。その中で、消費エネルギーの割合が最も多いのが基礎代謝で全体の5~6割、活動代謝が2~4割、食事誘発性熱産生が1割程度になります。

活動代謝の中には、ジョギングや筋トレなどのように意識的に運動を行うことで消費するエネルギーと、家事や通勤などによる日常生活動作による消費エネルギーの2つに分けられます。そのため、運動習慣がある人とそうでない人、日常生活でどの程度の身体活動があるかによって消費エネルギーが変わるので、全体の2~4割と幅があります。

どうして太るのか

私たちが太る原因というのは人それぞれですが、食べ過ぎか運動不足か、またはその両方のどれかです。太るのか、それとも痩せるのか、そのカギを握るのはエネルギー収支です。つまり、摂取したエネルギーを消費できなければ太り、摂取したエネルギー以上に消費をすれば痩せます。それが体重が増減する原理原則です。

では、日本人の一日当たりの総摂取カロリーはどの程度なのかというと、1950年代に比べても実はそれほど増えていない、むしろ少なくなっている傾向です。それなのに、太ってしまいダイエットのために食事制限や運動が必要な人が増えているのはなぜでしょうか?

NEATの減少が肥満を招いている

高度経済成長を経て、平成の30年間でも世の中はかなり様変わりしました。便利になった代償として、カラダを動かす機会が減っている。自分で意識して動こうとしなければ、ほとんど動くことが無いという人も少なくないのではないでしょうか。

カラダを動かす機会が減れば、当然のことながら活動代謝量が減ります。運動不足により筋肉量が減っていくことで基礎代謝量も減ります。1日あたりの消費量が全体的に少なくなることで、食事による摂取エネルギーを消費しきれない。消費しきれないエネルギーは体脂肪として着々と蓄えられていく。

その結果、体重が増えるだけでなく、糖尿病などの成人病のリスクも高まっていきます。現代人の運動不足は、単に体型的な問題だけでなく、健康面で見ても深刻な問題だと言えます。

意識的にカラダを動かす機会を増やそう

まずは、生活の中で活動量を増やすことを意識しましょう。買い物に行ったらエスカレーターやエレベーターを使うのではなく、階段を積極的に使ったり、近くのコンビニには車ではなく徒歩で行ったり、天気が良い日は徒歩や自転車で通勤したり、文明の利器に頼らず自分のカラダを使う機会を増やしてみて下さい。

そして、少しずつで良いので生活の中に運動を取り入れていって下さい。筋トレは、筋力や筋肉量を増やすことができます。筋肉そのものが強くなることで、生活におけるあらゆる動作の質が変わり、メリハリのある格好いい、綺麗なカラダにもなれます。ウォーキングやジョギングといった有酸素運動は、持久力を高め体脂肪の燃焼に効果的です。仲間と一緒に楽しむことのできるスポーツを始めるのもとても良いと思います。

運動することを生活習慣に取り入れていく事は、健康の維持・増進には欠かせません。少しずつで良いので、できることから始めてみて下さい。きっと、カラダとココロには、いろんなプラスの効果を感じていただけるはずです。

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