ストレングス&コンディショニングについて

こんにちは。SHIMA.コンディショニングルームの島大樹です。

私は、1978年に設立されたアメリカに本部があるNSCA(National Strength and Conditioning Association)というストレングストレーニングとコンディショニングに関する国際的な教育団体に所属しています。

私は、NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)というライセンスを取得しているので、お客様にレジスタンストレーニングの指導を行う際は、NSCAのガイドラインに沿った内容で指導しています。そこで、今回はNSCAのライセンスの種類と、NSCAではストレングス&コンディショニングをどのように定義しているのかについてご紹介したいと思います。

NSCAの認定資格について

NSCAでは、CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)とNSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)という2つの認定資格があります。

CSCS(Certified Strength and Conditioning Specialist)

CSCSは、Certified Strength and Conditioning Specialistの略であり、主として選手に対し、障害の予防と競技力向上を目的として安全かつ効果的なストレングストレーニングとコンディショニングのプログラムを計画し、実践させる専門職です。

1985年に認定試験が開始され、ストレングス&コンディショニングの認定資格として唯一、1993年より全米資格認定委員会(NCCA)の承認を受けている資格です。

NSCA-CPT(NSCA-Certified Personal Trainer)

NSCA-CPTは、NSCA-Certified Personal Trainerの略であり、個人の特性や目的、ライフスタイルに合わせたトレーニングプログラムを計画し、マンツーマンの指導を行う専門職です。その指導対象は、スポーツ選手、子どもから高齢者、生活習慣病の危険因子を持つ人々(生活習慣病予備軍)まで広範囲に渡ります。そのため、トレーニングに関する知識に加え、医学的知識や個人的な指導における動機付けといった心理学的知識など、高度で広範囲な知識と能力が要求されます。

1993年に認定試験が開始され、米国内はもとより、国際的に最も信頼性の高いパーソナルトレーナーの認定資格として、1996年よりNCCAの承認を受けています。

ストレングス&コンディショニングとは

NSCAは、ストレングス&コンディショニングについて、アスリートは身体活動能力の基礎となる筋力を強化するレジスタンストレーニングを中心とした体力トレーニングによりスポーツ障害の予防と競技力向上を、一般の人々においては健康の保持・増進による質の高い生活を営むことを提唱しています。

ストレングス(筋力)トレーニングは、本来コンディショニングの一部として捉えるべきものですが、NSCAが「ストレングス」と「コンディショニング」の両方を掲げているのは、NSCAがコンディショニングにおけるストレングストレーニングの役割を強調しているためです。

ストレングス(Strength)

ストレングス(Strength)とは、筋力、パワー、筋持久力のみならずスピード、バランス、コーディネーション等の筋機能が関わるすべての体力要素に不可欠な能力です。単に力発揮の大きさを表すだけでなく、状況に応じて適切に筋活動をコントロールするための「神経-筋系全体の能力」と定義されます。

コンディショニング(Conditioning)

コンディショニング(Conditioning)とは、スポーツパフォーマンスを最大限に高めるために、筋力やパワーを向上させつつ、柔軟性、全身持久力など競技パフォーマンスに関連するすべての要素をトレーニングし、身体的な準備を整えることです。また、一般の人々にとっては、快適な日常生活を送るために、筋力や柔軟性、全身持久力をはじめとする種々の体力要素を総合的に調整することです。

おわりに

SHIMA.コンディショニングルームには、いろんな目的と目標を持ったお客様がトレーニングに来られています。お客様にどのようなトレーニングプログラムを作成し指導していくのか、エクササイズの選択、エクササイズの順序、負荷、レップ数、セット数、セット間の休息時間など、目的に応じて適切なプログラムデザインを行うことが、パーソナルトレーナーである私の役割です。

この記事を書いていて改めて感じたことは、由緒ある資格を保有しているパーソナルトレーナーとして、「知識と実践力をもっと磨いていかないといけない。」ということです。お客様にとって有益な情報の提供と、最適なトレーニング指導ができるように、私自身が成長する努力を惜しまないようにしたいと思います。

参考文献:NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識

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